学会ニュース 極限環境微生物学会第2回年会・総会報告
2001年11月29、30日の二日間、理化学研究所、鈴木梅太郎記念ホールにて第2回年会が開催された。二日に渡る年回で、どれ程の発表申し込みと参加者があるか幹事一同心配したが、口頭発表が22件、ポスター発表は24件、参加者数は正会員90名、内学生7名、非会員49名、内学生37名と、140名にも及び大変盛会であった。
今年は「ATP合成酵素の回転触媒」という標題で、東京工業大学吉田賢右教授(座長:東京薬科大学・山岸明彦氏)に特別講演をお願いした。
なお、口頭発表の座長は次の各氏に努めて頂いた。高井 研(JAMSTEC)、石野園子(生物分子工学研究所)、花方 寛(ヒゲタ醤油)、星野貴行(筑波大学)、古園さおり(理化学研究所)、黒沢則夫(創価大学)、大熊盛也(理化学研究所)。
11月29日午後、評議員会が開催され、総会に諮る次の議案を審議して頂いた。2000年度事業報告案、決算報告案、2001年度事業計画案、予算案、規約第7条改訂案、2001-2002年度役員(会長、副会長、評議員)体制案。継いで開かれた総会において全ての議案が満場一致議決された。
また細則6条に基づき、評議員会の承認を経て、会長指名の別記「若手ワーキンググループ」と、「学会賞検討小委員会」が設置された。会長指名の幹事、監査も別記の通りである。
2000年度(2000年10月-2001年9月)事業報告
第1回年会・総会:2000年9月22日 於東大山上会館
News Letter第2号:2000年12月発行。加藤千明氏 担当。
巻頭言:大島副会長、研究最前線:石野良純評議員、左子芳彦氏、
Extremophiles 2000の報告
幹事会(2000年12月25日):今後1年間の活動の骨子を作成。
幹事会(2001年4月17日):シンポジウムの打合わせ。
春のシンポジウム:5月29日、於理研、「極限環境微生物の利用」
幹事会(7月30日):第2回年会の準備、打合わせ。
News Letter第3号:2001年9月発行。青野力三氏 担当。
巻頭言:古賀洋介評議員、研究最前線:稲垣賢二氏、鎌形洋一氏、丸山 正評議員、シンポジウムとASM大会の報告
会員拡大、会員候補研究者の掘り起こし作業の結果、11月22日現在
正会員 294名(内、学生26名) (昨年会時、256名(16名))
(入会者51名、退会者13名)
団体会員 1社、賛助会員 15社
学会のホームページ:2001年2月24日に開設。加藤千明氏 担当、協力者、東工大・為我井氏。
アクセス数:3340回(2001年10月現在)
2001-2002年度の役員選出:細則第4、5条に基づき、会長が選挙管理委員を委嘱(杉 正人評議員、亀倉、工藤幹事)。2001年9月に選挙。
2001年度(2001年10月-2002年9月)事業計画
1.会員の拡大
300人を大きく越え安定した規模の学会、学生の会員にとって魅力ある学会に成長させる。評議員各位に、二名の新会員の勧誘して頂く。
会員名簿を作成・配付する。
2.活動の活性化
本学会が持つ、「規模は小さいが広い分野の研究者を集めていることから、専門とは異なった分野の研究者に会えるという楽しみがある」という特徴を最大限に発揮させるには?
2.1.年会開催時期・場所:
本学会の知名度向上と新たな会員の獲得の為、当分の間東京と大阪近辺での交互開催はどうか。関連する学会研究会との折衝も必要。
2.2.若手ワーキンググループの設置:シンポジウムの立案企画、NEWS LETTERの内容の充実(雑誌、学会などのトピックスの掲載等)。
2.3.学会奨励賞創設:細則第6条に基づき、委員会を設置。
3.「極限環境微生物ハンドブック」(啓蒙書)の出版
スプリンガーフェアラーク東京に打診済み。
企画書の作成。
規約の改定
本学会の正会員(学生)の年会費は3000円と規定されているが、国際極限環境生物学会の学生会員の年会費は2000円であり、この差が指摘されている。統一するため、本学会の正会員(学生)の会費を2000円にするよう規約を改定する(下線部)。
(会費)
第7条 会員は下記の会費を納めるものとする。
正会員 年額5,000円(但し身分が学生である者は年額2,000円)
運営体制(2001年10月-2003年9月)
会長 掘越弘毅(東洋大学、海洋科学技術センター)
副会長 大島泰郎(東京薬科大学)
評議員
五十嵐泰夫 (東京大学)
石田 祐三郎(福山大学)
石野 良純 (生物分子工学研究所)
伊藤 進 (海洋科学技術センター)
今中 忠行 (京都大学)
今中 宏 (海洋科学技術センター)
魚住 武司 (明治大学)
遠藤 勲 (宇都宮大学)
大島 敏久 (徳島大学)
大森 俊雄 (東京大学)
岡見 吉郎 (微生物化学研究所)
香川 靖雄 (女子栄養大学)
河原林 裕 (製品評価技術基盤機構)
木下 祝郎 (協和発酵工業)
倉光 成紀 (大阪大学)
河野 敏明 (明治製菓)
古賀 洋介 (産業医科大学)
小松 泰彦 (産業技術総合研究所)
佐上 博 (東北大学)
菅原 秀明 (国立遺伝学研究所)
杉 正人 (ニッポンジーン)
高瀬 光徳 (森永乳業)
塚越 規弘 (名古屋大学)
日野 資弘 (藤沢薬品工業)
別府 輝彦 (日本大学)
星野 貴行 (筑波大学)
松井 裕 (京都府立大学)
松沢 洋 (青森大学)
丸山 正 (海洋バイオテクノロジー研究所)
向畑 恭男 (高知工科大学)
森屋 和仁 (北海道糖業)
山岸 明彦 (東京薬科大学)
山口 勇 (理化学研究所)
山本 幹男 (日本食品化工)
湯本 勲 (北海道工業技術研究所)
若木 高善 (東京大学)
渡辺 公綱 (東京大学)
(五十音順、敬称略)
新評議員
鎌形 洋一 (産業技術総合研究所)
幹事
幹事(庶務兼会計) 工藤 俊章(理化学研究所)
同 亀倉 正博(野田産業科学研究所)
幹事(学術活動) 井上 明 (東洋大学)
同 川上 文清(東洋紡)
同 石井 正治(東京大学)
同 中村 聡 (東京工業大学)
幹事(会計) 宇佐美 論(東洋大学)
会計監査 中村 信之(日本食品化工)
同 加藤 千明(海洋科学技術センター)
若手ワーキンググループ
世話役:高品知典(東洋大、板倉)
メンバー:
石野園子(生物分子工研、吹田)
古園さおり(理研、和光)
高井 研(海洋センター、横須賀)
為我井秀行(東工大、大岡山)
野村紀通(京都大、京都)
横堀伸一(東薬大、八王子)
以上